熊本酵母。。。

香露に使われている熊本酵母は蔵元の熊本県酒造研究所が開発しました。
熊本酵母は優れた性質を持っていることから日本醸造協会の「きょうかい9号酵母」に
採用され、全国の蔵元に配布が開始されました。
『新酒鑑評会で金賞を取るには「YK35」』と言う言葉がありましたが
酒米の山田錦(Y)と熊本酵母(K)を使い35%精米で酒を造ることを意味します。
生産量が少ない香露の中でも兵庫県産山田錦を38%まで磨き熊本酵母で
醸した「香露 大吟醸」は希少価値の高い幻の酒です。
熊本酵母の華やかな香りとまろやかな風味は「吟醸酒のお手本」と言われています。
今回試飲したのは香露大吟醸の平成12年産(西暦2000年)の古酒です。
21年間冷蔵庫で眠っていた大吟醸は立ち昇る香りは無くなったものの
口に含んだ時鼻に抜ける香りとシッカリした酸が熟成した味を伝えます。
老香は全くなくブラインドで飲んだら絶対古酒とは解らないと思います。(笑)
ただしこれらの古酒は非売品、ご興味のある方は店主にご一報下さい。